最近の授業から

「映像文化とジェンダー」という授業で、女性映画監督の作品を取り上げています。

 これまで蜷川美花監督の「さくらん」、インドのミラ・ナイール監督「サラーム・ボンベイ」、トルコのハンダン・イペクチ監督「少女ヘジャル」、韓国のイ・ジョンヒャン監督「おばあちゃんの家」などを取り上げました。

 インド、トルコ、韓国の現実を、ストリート・チルドレンや、クルド問題を言葉の問題から見つめたもの、都会から来た子供とおばあちゃんの交流などを通じて丁寧に描いています。

 このような視点から描いた作品を見たことはなかったと、学生たちの間では好評です。留学生も講義を受けているので、「おばあちゃんの家」は、韓国留学生の反応を発表してもらいました。

 女性監督のさまざまな表現を紹介しながら、ジェンダー問題を考える授業ですが、現実社会を描く社会派、女性の感性を等身大に表現した作品などを通じて、女性監督の登場が、映像文化の豊かさを広げていると実感しているようです。